心理学ほげほげ勉強日記

東京福祉大学の心理学部、通信教育課で学ぶ男のブログです。三十路にしてふたたび大学に通うとは……どこへ向かおうとしているのかはともかく、勉強したことをまとめるです。

学習心理学 科目終了試験設題(4)

学習心理学 科目終了試験設題(4)

「結果の知識(KR)について」

 KRの意味および重要性を理解し、効果的なフィードバックの特徴について考察する。キーワードは「フィードバック」「結果の知識の内容と遅延」

 

<KRとは>

KRとは「結果の知識」「フィードバック」とも呼ばれ、何かの学習を行わせる際、学習者の反応(回答)に対して正誤の情報を与えることである。学習者はこの正誤の情報をもとに、学習が正しい方向に向かっているか確認を行なう。正しくなかった場合は、必要に応じて自らの学習活動を修整し、学習を達成する。実験では、線分描きの学習、シュートの学習などがよく引き合いに出される。

<レイノルズとアダムスの実験>

★KRは有無だけでなく、明確に示されることによりさらに学習の効果が上がる

レイノルズとアダムスは、回転盤追跡装置を用いた運動学習の実験により、KRが目や耳で確認できると、成績が良くなることを発見した。

 

<トゥロブリッジとケーソンの実験>

★どのような内容の知識をフィードバックするかで学習の成績が変わる

トゥロブリッジとケーソンは線分書きの実験を行い、下記3点の発見をした。

  • 正誤だけでなく、量までをフィードバックする場合が最も成績が良い
  • KRが与えられないと学習は行われない
  • 関係のない結果の知識(この場合は無意味つづり)が与えられると、かえって成績が悪化する

<グリーンスプーンとフォーマンの実験>

★結果の知識が遅延すると効果が半減する

グリーンスプーンとフォーマンは線分引きの実験により、たとえフィードバックがあったとしても、動作の直後でないと効果が半減することを発見した。

 

★参考にした本

 

学習の心理―行動のメカニズムを探る (コンパクト新心理学ライブラリ)

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心理学辞典

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グラフィック学習心理学―行動と認知 (Graphic text book)

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