心理学ほげほげ勉強日記

東京福祉大学の心理学部、通信教育課で学ぶ男のブログです。三十路にしてふたたび大学に通うとは……どこへ向かおうとしているのかはともかく、勉強したことをまとめるです。

学習心理学 科目終了試験設題(5)

学習心理学 科目終了試験設題(5)

「観察学習について」

 観察学習の定義と特徴、模倣学習との類似点、相違点を述べる。キーワードは示範、代理強化、媒介理論、社会的学習理論。示範(しはん)はモデルと同義。

 

一般的に他者から何かを教わるときは、示範(モデル)を見て、同じ動作なり方策なりをやってみて、フィードバックを受けるという順序をたどる。

 

<観察学習とは>モデルの行動とその結果を観察することで、その行動を真似たり、その行動をしなくなったり、逆に異なる行動をしたりするようになること。観察者は観察のみで学習する。

 

<代理強化・代理罰>

モデルの反応に対する強化や罰が、観察する人の反応に影響を及ぼすこと。バンデューラの実験では、代理罰の影響はあったが、代理強化の影響は確認できなかった。モデルが罰を受けるところを目撃すると、模倣行動が減少するだけでなく、罰を受けない別の行動をしたりする。

 

<模倣学習とは>

他者の行動を手本として新しい行動パターンを習得することである。模倣学習が成立するためには、「動因」「手がかり」「反応」「報酬」の4つの要因が必須とされる。

模倣者の手がかりは先導者の反応に依存し、模倣者の反応が先導者の反応と一致したときに報酬を得る。報酬を得るための道具的反応として先導者と同一の反応をすることを学習したので、一致=依存行動と呼ぶ。モデルと一致したら強化、という流れに重点が置かれているのが特徴である。

例として、ダンスの先生と同じようにステップを踏めば、うまく踊れる(報酬)という学習が挙げられる。

※バンデューラの観察学習は、観察者への直接強化なしに生じ、モデルの反応の機械的再生にとどまらない、象徴的表象が習得される過程である、という点で異なる。観察学習は、モデルが強化は罰を受けているのを見ても行動に影響が生じるのである。

 

★参考にした本

 

学習の心理―行動のメカニズムを探る (コンパクト新心理学ライブラリ)

学習の心理―行動のメカニズムを探る (コンパクト新心理学ライブラリ)

 

 

 

心理学辞典

心理学辞典

 

 

 

グラフィック学習心理学―行動と認知 (Graphic text book)

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