心理学ほげほげ勉強日記

東京福祉大学の心理学部、通信教育課で学ぶ男のブログです。三十路にしてふたたび大学に通うとは……どこへ向かおうとしているのかはともかく、勉強したことをまとめるです。

学習心理学 科目終了試験設題(3)

学習心理学 科目終了試験設題(3)

「学習性無力感について」

※私が試験用にまとめたものです。一生懸命まとめはしましたが、これ1本に頼らず、ご参考程度にしておいていただければと思います。

 

<学習性無力感とは>

努力すれば成果が得られることを、随伴性の学習という。

努力しても成果が得られないことを、非随伴性の学習という。

学習性無力感とは、客観的な非随伴性の学習が、非随伴知覚を生み、別の新しい状況に対しても不適切な汎化を庄司、無力感が形成されることである。

つまり、強制的だったり、逃げることができない経験が繰り返された結果「何をしても抗えない」というネガティブな感情が生じることにより、解決への試みよりも諦めが優先されるようになる。

 

セリグマンとメイヤーの実験>

 セリグマンとメイヤーは、統制不可能の(=逃げられない状況で)電気ショックをイヌに与える実験を行った。その結果、繰り返し統制不可能な電撃を与えられたイヌは、別の統制可能な状況(=逃げられる状況)にいても、電撃から逃れようとせずにうずくまったままだった。

 これは、電機ショックが逃避不可能なものであり、自分の行動が無力であると学習したことを示す。

 

<学習性無力感の影響>

・動物にとって、食欲や性欲の減退、潰瘍の形成、体重減少、脳内化学物質の変化など、生理的過程への波及を含めた大きな影響がある。

・愛する者の死、仕事における失敗など、人間の抑うつにおいても同様のメカニズムが働くことがある。

 

<学習性無力感の展開>

ドゥエックは、学業不振対策として、教育の領域に学習性無力感の問題を適用した。帰属変更プログラムの導入である。

 

行動療法では>

人間の行動の大部分は条件づけにより習得、維持される学習行動であることに着目し、学習性無力感を含む病的行動の多くが学習行動であると考えた。そして、反応と環境刺激の新しい関係を成立させることにより、病的行動を除去しようとするのが行動療法である。

 

★参考にした本まとめ

 

学習の心理―行動のメカニズムを探る (コンパクト新心理学ライブラリ)

学習の心理―行動のメカニズムを探る (コンパクト新心理学ライブラリ)

 

 

 

心理学辞典

心理学辞典

 

 

 

グラフィック学習心理学―行動と認知 (Graphic text book)

グラフィック学習心理学―行動と認知 (Graphic text book)