心理学ほげほげ勉強日記

東京福祉大学の心理学部、通信教育課で学ぶ男のブログです。三十路にしてふたたび大学に通うとは……どこへ向かおうとしているのかはともかく、勉強したことをまとめるです。

カウンセリングの基礎:授業の復習(3)来談者中心療法

★「カウンセリングの基礎」はスクーリングのみの授業です(*´∀`*)

★レポート・科目終了試験はありませんが、勉強として授業で学んだことをまとめています(*´∀`*) ハイッ!勉強熱心な三十路です!3回目になって疲れてきたよ!

 

<来談者中心療法の成り立ち>

・ロジャーズ(1902〜1987)

 アメリカの心理学者でクライエント中心療法の創始者。厳格なプロテスタントの家庭に育ち、農学、史学、神学と多様な領域を学んだ後、1931年コロンビア大学教育心理学と臨床心理学の学位を取得した。以降、児童相談臨床に携わり、ロチェスター児童虐待防止協会研究部長を経て、オハイオ州立大学、シカゴ大学等で教育と研究に従事。非行少年の面接を通して当時の心理療法が再発防止にさほど役立たないことを経験し、新しい心理療法を展開していく。

 

<ロジャーズ理論の歴史的展開>

  • 初期:非指示療法(Non-directive Therapy)
  • 中期:クライエント中心療法
  • 後期:パーソンセンタード・アプローチ

「人」になっていくところ、「療法」→「アプローチ」になるところが特徴。治癒することから、接することに重点が置かれる。

 

<ロジャーズ理論の成り立ち>

  • 精神分析理論を批判→セラピストが地位が高く、答えを与えるセラピスト主導の精神分析を批判。過去を偏重するという意味でも批判している。クライエント中心にした主体性・自律性を主張、また過去志向ではなく「自分がこれからどうしたいのか」という自己実現傾向を主張した。
  • 行動主義を批判→人間の行動のみを対象とする行動療法の立場も批判。自己概念と経験の一致など目に見えない部分も重視する。

 

<ロジャーズ理論の基本>

・援助する人(治療者、カウンセラー)が真実さ・ケアリング及び不覚豊かな感受性を持ち、クライアントを評価しない態度の中で、援助者の感受性をクライアントが体験し。かつ援助者から感受性を伝えられつつあるような関係のなかで、どのような個人も成長する潜在能力が開放される傾向がある

 

<実現傾向とは>

ロジャーズの人間観には人間を含むすべてのいのちあるもの、生きとし生けるものに対する信頼に満ちたまなざしが基底にある。人間であれ、ミミズであれ、草花であれ、ありとあらゆる有機体は等しく<いのちの働き>を与えられた存在である。

すべての有機体は自らを維持し実現し強化する方向に向かっていくようにできていると考える。すなわち、本来自らに与えられた<いのちの働き>を発揮してよりよく、より強く生きるよう定められているというわけである。

 

<自己理論と治療的人格変化>

いうなれば人間の行動は外からの刺激によって直接引き起こされるものではない。またそれは本能やエネルギーといった実態によって規定されてもいない。

※「外からの刺激によって〜」→行動理論への批判

 「本能やエネルギー〜」→精神分析への批判

人間の行動をきめるもの。それは自己や他者の状況についての本人の「受け取り」の世界、本人がこれが現実だと思っている主観の世界である。つまり人間の行動は、本人が何を現実と信じているかによって決まる。