心理学ほげほげ勉強日記

東京福祉大学の心理学部、通信教育課で学ぶ男のブログです。三十路にしてふたたび大学に通うとは……どこへ向かおうとしているのかはともかく、勉強したことをまとめるです。

【メモ】精神疾患の名称変更

精神疾患の名称が新しいものになるらしい。精神分裂病統合失調症として浸透するまでにずいぶん時間がかかっているが、良いことだと思う。

たしかに、ADHDや性同一障害に関しては、もともとの英単語の解釈をしたとき「障害」って言葉は言い過ぎということを、何かの授業で聞いたことを覚えている。精神医学だったかな? 正確な訳がされたほうがいいよね。

 

「障害」を「症」に 精神疾患の新名称公表 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

 日本精神神経学会は28日、米国で昨年策定された精神疾患の新診断基準「DSM-5」で示された病名の日本語訳を公表した。子供や不安に関する疾患では「障害」を「症」に改めるなど、差別意識を生まないよう配慮した。

 主な例では「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」は「注意欠如・多動症」に、「性同一性障害」は「性別違和」に変更。「アスペルガー症候群」は単独の疾患としての区分はなくなり、「自閉スペクトラム症」に統合された。

 医療現場では旧版の「DSM-4」などを診断に使い続ける医師もおり、当面は病名が混在する可能性もあるが、学会では「徐々に浸透していくことを期待している」としている。 

 

「性別違和」の人の著作はいろいろあるけど、椿姫彩菜さんの本「わたし、男子校出身です」の冒頭にはガツンと頭を打たれた気がした。自分の名前すら、今は公表したくない気持ちがあるということ。まあ身バレして興味本位に男性だった頃の自分を探られるがイヤ、という話でもあると思うんだけど、ひらがなでしか元の自分の名前を出したくない。そういう気持ちは、あまり表に出てくることはないと思うのだけど、こうした症状を持っている人の気持ちを理解する上で大事なのだろうなあと思った。 

わたし、男子校出身です。

わたし、男子校出身です。

 

 もう一人、能町みね子さんも好きです。この方は最近、顔出しでの活動も始められましたね。検索すると画像が見つかります。この方の場合、無理をしていない感じ(内面的にはいろいろあると思うのだけど)が、見ていていいなと思います。

 

オカマだけどOLやってます。完全版 (文春文庫)

オカマだけどOLやってます。完全版 (文春文庫)

 

 この方の本で、なんと性器を作るところを解説してあるくだりがあるんだけど、「いたた……」と思ったのはここだけの話。大変です。

 

ご自身がADHDであったことを公表した方では、精神科医の星野仁彦さんの本が勉強になりました。特に下記の本は、大人になってから発達障害がわかった方のために、今すぐ使える実践法まで書いてあって本当に参考になります。

こういう誤解を受けやすいのか……という意味でも勉強になります。きっと受容する意味では、読んでおいたほうが良いと思います。会社で、うけもった部下がちょっと変だなと思ったことがある人とかにもお勧めです。すべての人にとってより良く生きられる社会にしていきたいですね。

 

発達障害に気づかない大人たち<職場編>(祥伝社新書237)

発達障害に気づかない大人たち<職場編>(祥伝社新書237)

 

 

 最初のはこちらですね。こちらも良かったです。

発達障害に気づかない大人たち (祥伝社新書 190)

発達障害に気づかない大人たち (祥伝社新書 190)