心理学ほげほげ勉強日記

東京福祉大学の心理学部、通信教育課で学ぶ男のブログです。三十路にしてふたたび大学に通うとは……どこへ向かおうとしているのかはともかく、勉強したことをまとめるです。

【メモ】認知症高齢者 緊急一時保護

緊急一時保護:認知症高齢者ら546人 5人が「仮名」 - 毎日新聞

 

以前、NHKスペシャルか何かで、ホームレスの人の中から認知症の人を探して保護している、精神科医の森川すいめいさんの活動を拝見したことがある。池袋でホームレス化している人の中に、認知症の方がけっこういるらしいですよね…はっきりいって、僕ももし独身・一人暮らしのまま高齢者になったら、自信がありません。発症していても自覚できないでしょうし。

森川さんの活動とその様子はこちらに詳しく書かれています。

 

漂流老人ホームレス社会

漂流老人ホームレス社会

 

 下記は新聞記事からの引用。ネットのニュースは消えてしまうことが多いので、すみません、保存しておきます。

 認知症などの疑いで警察に保護された高齢者らのうち、名前が分からないために自治体が介護施設に暫定入所させるなど「緊急一時保護」の対象となった人が、2008年度からの約6年間に少なくとも546人いたことが毎日新聞の調査で分かった。本人が氏名や住所を話せず、引き取る人も見つからないために取られた措置で、年間の対象人数はこの間にほぼ倍増していた。大半はその後、身元が判明するが、現在も身元不明のまま仮の名前が付けられた人が少なくとも5人いることも判明した。

 毎日新聞は2〜3月、全国の政令市と県庁所在地の市、東京23区の計74自治体を対象に緊急一時保護の実態を尋ねた。

 現在も身元不明のままの人は、大阪市で12年3月に保護されて「太郎」という仮名が付けられ毎日新聞が情報提供を呼び掛けている男性のほか、目黒区で保護された男性、葛飾区の女性、横浜市の女性、松山市の男性。認知症や記憶障害などの疑いがあり、緊急一時保護の期間(自治体ごとに異なりおおむね1〜2週間)を過ぎても身元が分からず現在は生活保護などを受けて施設や病院で生活している。

 緊急一時保護が実施されたのは32自治体の計546人。認知症以外の病気や詐病と判明した人なども一部含まれる一方、豊島区、川崎市名古屋市など統計的に実施件数を把握していない自治体も多いため、実際の人数はさらに膨らむ可能性が高い。

 内訳は、23区中14区の計315人と、12政令市と政令市ではない6県庁所在市の計231人。23区は新宿126人(一部に高齢者虐待対応も含む)▽北54人▽葛飾28人▽荒川24人−−の順で、新宿はターミナル駅の新宿駅近くの交番で保護される人が多い。市は大阪71人▽神戸49人▽横浜46人▽福岡20人−−など大都市に集中していた。

 年度別にみると、08年度は65人で、以後は09年度76人、10年度87人、11年度85人、12年度111人。13年度(14年2月までの集計)は122人に増加した。

 

道に迷った高齢者を家族が引き取りに来るようなケースは大半が警察の保護段階で解決しており、緊急一時保護に至るのは、氏名が言えないほど症状が重く身近に家族がいないなどさまざまな事情が重なった場合だ。ある自治体の担当者は「身元判明後は親族らに引き継ぎ、その後の生活は把握できていない。在宅生活を続けることが難しく施設に入る人が多いのではないか。家族や元々いた施設に引き取りを拒否されたこともある」と話している。【山田泰蔵、銭場裕司】

 ◇緊急一時保護

 道に迷った高齢者などを見つけた警察は法令上、原則24時間を超えて保護できない。それを超える場合は、自治体が健康と安全を守るため施設に預けるなどの対応を取っている。「徘徊(はいかい)高齢者緊急一時保護」などと呼ばれるが、法律に明確な定めはなく、自治体がそれぞれの手法で対応している。介護施設に最大1〜2週間の預かりを頼むケースが多く、病院や一時宿泊所を使う場合もある。

 ◇緊急一時保護され現在も身元不明でいる仮名の人

保護年月   保護場所 性別

11年 9月 横浜市  女性

12年 3月 大阪市  男性

 同  6月 目黒区  男性

 同 10月 葛飾区  女性

13年 6月 松山市  男性

(記憶障害などの人も含む)