心理学ほげほげ勉強日記

東京福祉大学の心理学部、通信教育課で学ぶ男のブログです。三十路にしてふたたび大学に通うとは……どこへ向かおうとしているのかはともかく、勉強したことをまとめるです。

『人間理解の心理学』って本は使える(*´∀`*)

京福祉大の通信課程・心理学部のレポートや試験ではー!ハイみなさん声をそろえてー!エリクソン登場率高いよー!!(*´∀`*)

というわけで、わたくし・三十路はいろいろと本を買ってみたのです。

エリクソンの発達課題については、『人間関係の発達臨床心理学―自己実現への旅立ち 』を一番よく使っていたのだが、こちらの本でも詳しく、納得しやすい説明で書いてあります。

 

人間理解の心理学

人間理解の心理学

 

 ただその時期の発達課題を説明するだけでないのが良いと思うんですよね。たとえば幼児期前期の「自律性対恥・疑惑」については「この時期に養われた『自律性』は後になっても、決して挫折することはないという自信を幼児に与えるのである」などと、先々のことまで想像できる説明がなされている。こういうふうに、織り物を編み上げるように物事を理解できるのはとても楽しいです。

 

例えも豊富です。児童期の子どもが「野球選手になりたい」と言って秘密の特訓をしたり、「バレリーナになりたい」と言ってバレリーナ風の歩き方をするのは「自分という感覚をかなり明確に持ったうえで、自分も将来こうなりたいと憧れるモデルを選んで模倣し、それを自分の中に取り入れようとするのである。いわば、社会という感覚を持った同一化である」と書かれている。ただの遊びだと思っていたものが、こんなふうに専門的な解釈ができるものだとは、驚いた。さらに例をあげてみると、子どもがビックリマン・シールやポケモンなどを宝物として集めるのはなぜだろうか。本書では「社会への効力感や社会での有能感を獲得・確認・拡大し続けている」としている。あれも実は勤勉性だったのか~。なんて感じで理解がすすみます。

 

本書ではライフサイクルだけを扱っているわけではなく、知覚や記憶・学習、パーソナリティ、生と死、神経症や精神病、心理的援助など幅広く扱っているが、どれも文章がわかりやすく、さまざまな例を挙げて説明されていて非常に重宝した。科目終了試験やレポート作成など、いろいろな教科で使えます。いい本。