心理学ほげほげ勉強日記

東京福祉大学の心理学部、通信教育課で学ぶ男のブログです。三十路にしてふたたび大学に通うとは……どこへ向かおうとしているのかはともかく、勉強したことをまとめるです。

犯罪心理学 レポート A評価いただきました(*´∀`*)

ファミレスで開くのがはばかられた教科書犯罪心理学。表紙見られたらちょっとね!そのね! と世間にはばかりながら書いていた(家で書けや)犯罪心理学のレポート、戻ってきました。故郷のお父さんお母さん、僕、Aとったよ……(*´∀`*)!! いやーよかったです。教科書にあんまり参考になる部分がなかったのでw

 

下記、調べたことや書いたことのメモです。

ちなみに秋葉原の通り魔殺人事件は、本人が書いた「解」が参考になると思います。犯行にいたる心理がフローチャート化されているという……なんというか、非常に考えさせられる本でした。親子関係についても学べる部分が多いです。

 

解 (Psycho Critique)

解 (Psycho Critique)

 

 

犯罪心理学レポート設題>

最近の「無差別殺人事件」や「通り魔殺人事件」に象徴される現代型犯罪の原因・背景について、犯罪心理学の観点から論述せよ。

 

<ポイント>

秋葉原無差別殺人事件や最近の通り魔殺人事件と呼ばれる犯罪の原因・背景とこの種の犯罪者の心理を、次に示す言葉のいくつかをキーワードとして論述する。

  • 幼少期における虐待や母性的愛情の欠如
  • トラウマ
  • 競争と各社社会
  • ワーキングプア
  • 都市化と匿名社会の中での孤独
  • マスコミの犯罪報道と模倣犯
  • 劇場型犯罪
  • 拡大自殺と間接自殺
  • 情性欠如者
  • 自己確認型犯罪

 

<幼少期における虐待や母性的愛情の欠如>

 秋葉原の通り魔殺人事件では、加藤智大の母親がとても厳しい人間であったことが明らかになっている。

 

<トラウマ>

 人間づきあいのことか?

 

<競争と格差社会

 加藤智大は非正規雇用の社員であった。

 

ワーキングプア

 米国、日本などの先進資本主義国で、懸命に働いても生活保護の受給水準にも満たない収入しか得られない就業者のことをいう。バブル経済崩壊後のデフレ進行の過程で、企業が実施した人件費を中心とするコスト削減が主たる要因とされる。現行賃金水準の抑制、賃金水準の高い正社員の新規採用抑制、賃金水準の低いアルバイト、パートタイム労働者、契約社員派遣社員などの非正規従業員の増加によって、総人件費の抑制が図られた結果である。米国などではワーキングプアとは、「労働力人口のうちの貧困状態(公的な貧困ライン未満)にある者」と考えられている。この意味で、失業問題ではなく、労働問題としてとらえられている。(知恵蔵2013)

<都市化と匿名社会の中での孤独>

 秋葉原通り魔事件では、犯人の加藤智大が人付き合いに乏しい孤独な日々を送っており、職場でも孤立していたことが明らかになっている。2ちゃんねるの書き込みでも、孤独さを強く出していた。

 

劇場型犯罪

  劇場型犯罪とは、マスコミを通じて犯行声明などを発表し、あたかも演劇の一部であるかのように、人々の注目を集めることを目的の一つとする犯罪である。「三億円事件」などが典型的であろう。メディアが大々的に取り上げる中で犯罪捜査が進行してゆくものを劇場型犯罪と呼ぶ場合もあり、「三浦和義事件」「神戸連続児童殺傷事件」「和歌山毒物カレー事件」などがある。日常生活で自己愛が満たされなかった者が、スポットライトを浴びたいと犯罪を犯すケースもある。

 

<拡大自殺>

 犯人が一人で死に切れない思いを抱えており、周囲の人を「誰でも良かった」などと傷つけて巻き添えにしようとすることを指す。つかまった犯人は死刑を望む。愛する人や愛犬を殺してから犯罪に向かう場合も拡大自殺のカテゴリに含まれる。

 

<間接自殺>

 銃社会であるアメリカの警察では「警官を利用した自殺」という言葉がある。『犯罪捜査の心理学―プロファイリングで犯人に迫る (DOJIN選書 17)』では、下記のように説明されている。

自殺を希望する人が自分で自分を殺すのでなく、警察官にわざと射殺されるような行動をとって射殺されるという、一種の他人を利用した自殺の形態です。(中略)大量殺人犯人の中には、警官隊に対して無謀な撃ち合いをしかけて射殺される者が少なくないのですが、これは、警官を利用した自殺なのではないかと考えられています。事実、このようなケースではのちに犯人の自宅などから遺書が発見される場合も少なくありません。

 最近、日本で死刑になりたいからという理由で面識のない他人を殺害する事件がありますが、これもこの現象の一つだと考えられます。

 

犯罪捜査の心理学―プロファイリングで犯人に迫る (DOJIN選書 17)

犯罪捜査の心理学―プロファイリングで犯人に迫る (DOJIN選書 17)

 

 

 

<情性欠如者>

情性とは、同情や哀れみ、恥ずかしさ、後悔や良心といった、人間らしい感情をさす言葉である。シュナイダーは精神病質 人格を説明する際「無力者」「自信欠乏者」「抑うつ者」「気分変動者」「爆発者」「感情昂揚者」「熱狂者」「意志薄弱者」「顕耀者」と並べて「情性欠如 者」を打ち出した。ゲミュートとも呼ばれる。

情性欠如者とはその名の通り情性の乏しい人であり、他人が感じる苦痛や不幸に関する感覚が鈍 いだけでなく、自分の危険についてもほとんど関心を払うことはないとされる。そのため、凶悪な犯行をも良心の呵責もなく引き起こすことがある。抑制する力 がなかったり、歪んだ自己顕示欲を持っていた場合は凶悪犯として名を連ねることも少なくはない。少年期に凶暴性のほうががあり、若いうちに殺人を起こす ケースもある。自分の命に対する想像力も低いので、自殺や自殺未遂を起こすこともある。

※レポート課題のところでは「情性欠如者」とありますが、教科書の「サイコパス傾向」というところを参考にしても良いような気がします……

サイコパス傾向は、極度の自己中心性と衝動性を持つ一種の人格障害です。そのほかにも、無責任、浅はかな感情、共感性の欠如、罪悪感の欠如、不正直で不誠実などの特徴を持ちます。精神病的な症状は見られず、神経質でもありません。(中略)彼らは、基本的には自分の欲求を実現するために他人のことを顧みることはせず、他人を自分の道具のように扱い、非情であるため、重大な犯罪を引き起こすことがしばしばあります。ウッドワースとポーターはサイコパスの殺人犯は、自らの情動の表出(怒りなどによる衝動的犯罪)が少なく、殺人を手段として用いて何かを行う道具的な犯罪を犯すことがほとんどであると指摘しています。

Progress & Application 犯罪心理学

Progress & Application 犯罪心理学

 

 

<自己確認型犯罪>
 かつて犯罪は、生活のために罪を犯す「生活型」と呼ばれるタイプのものが多かった。社会が豊かになるにつれ、ゲーム感覚で罪を犯す「遊び型」に変化してきたが、昨今では自分の存在感や自己顕示欲を満たすために行う犯罪「自己確認型」が増加しつつある。